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空木岳2864m 池山1774m
どこから登ろうかと悩んでいたが、日曜日の天気がイマイチなので池山尾根から日帰りで空木岳に登る事にする。
本来の予定では千畳敷から1泊2日の予定で縦走するつもりだったけど、中央アルプスに登ろうとすると何故か天気が崩れる。経ヶ岳、安平路山、南駒ケ岳、越百山、木曽尾駒ケ岳と、いずれも雲が多いような印象だ。
 

午前3時30分に自宅を出発して駒ヶ根の千畳敷バス乗り場にやってきた。長い行列が出来上がっていて、横目に見ながら、さっさとスキー場の駐車場までやってきた。しかし、林道終点の駐車場がどこにあるのか分からず、デコボコの林道に不安になりながら、どんどん車を走らせる。
以前、安平路山に向ってる途中で熊と遭遇したが、今日は狸の親子がノンビリ道路を横断してたり、キツネと遭遇するなど、中央アルプスでは野生動物に遭遇するチャンスが多いようだ。

今日は行程が長いので、まだ暗い駐車場で準備体操もソコソコに歩き出す。
ヘッドライトを点灯させて登山道というより遊歩道みたいな道を黙々と歩き続けるが、いつのまにか空が赤くなってきた。ほとんど展望が無い道を歩いてきたので、南アルプスの稜線が見えた時は何だか嬉しくなった。

しばらくするとノースフェイスのコップが置いてある水場に到着。持つところが取れて穴が開いているので誰かが寄付したんだろう。普通ならワンカップのコップあたりが置いてあるんだけどね。


水場を過ぎるとだんだんと傾斜が増して尾根らしくなる。リスも登場してウキウキ気分だ。
いくつかの分岐を過ぎると。「この先500mは急峻でヤセ尾根の為、転落、滑落事故が多発しております」の看板が現れた。近くには慰霊碑があったようで土台も残っている。
僕としては、ヤセ尾根よりも「安らかに眠れ」とか、花束が置かれているほうが、よっぽど怖いが、そのような場所ではないようだ。
この先の危険区域は戸隠の蟻の塔渡のような場所を想像していたが、それほど困難な場所も無く、あっさり通過してしまう。池山尾根は下山に利用される事が多いので、長い距離を下ってきてツルっと滑って転落してしまうんだろう。


なかなか良いペースで空木平の分岐までやってきた。この調子だと4時間程度で山頂に登れてしまうが、せっかく新しいレンズを持ってきたので空木平避難小屋経由で山頂を目指す事にする。
紅葉も良さそうな感じだし、このまま青空が続けば綺麗な写真が撮れると期待したものの、あっさり裏切られてしまった。

 


空木平避難小屋の紅葉は、ちょっと枯葉っぽくなっており、小屋にあったノートで以前の様子を確認すると「数日前が見頃だった」と書き込まれていた。綺麗で快適そうな小屋は、水場があれば泊まってみたいような気もするが、空木駒峰ヒュッテの展望も捨てがたい。
カールのようになった空木平は、冬になれば最高の斜面になること間違いなし。是非、残雪の時期に登ってみたい。


小さな石を積み重ねた目印を探しながらチングルマの群落を通過する。花の時期だったら最高に素晴らしいかもしれないが、それだけ雪が遅くまで残っている可能性大である。

空木駒峰ヒュッテまで晴れていたけど、またまた真っ白い山頂だった。
どうやら中央アルプスとは相性が悪いようだ。


稜線を越えてくる風は寒くてたまらないが、下りは展望が良い尾根コースを選んで、さっさと下山する。景色が良いだけにペースも上がらないが、有名な駒石も見れたので、それなりに満足。何だか登りたくなってきた。

水場の分岐まで戻ってきたが、そのまま戻るのも勿体無いので池山小屋に立ち寄ってみる。林業関係者の作業小屋らしいが登山者も利用できるので、ここに前泊して空木岳に登ったほうがスムーズかもしれない。

小屋の前にあった案内板で池山の位置を確認してから、何を勘違いしたのか藪漕ぎに突入。正規ルートは水場を経由するらしいが、踏跡があったので強引に進んでしまった。


池山からの展望は、ガスで周囲の状況が確認出来なかったけど、展望案内板が設置されていたので、晴れていればて見晴らしが良い山だと思う。

しばらく滞在してから駐車場に戻ったが、まわり道をしたおかげで、久しぶりに歩くのが嫌になった。


駐車場(5:36)〜水場(6:11)〜分岐(8:38)〜空木平避難小屋(9:20)〜空木岳(10:28)〜駒石(11:22)〜池山小屋(13:18)〜池山(13:35)〜駐車場(14:39)

2005年10月1日

「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平15総使、第244号)」


登山をされる方へ

日帰りで帰ってこれる山登りが中心となっています。
山に登られる方は地元の警察や登山地図を参考に登山計画を立ててください。なお、このサイトはあくまで私が見た現地の様子なので、参考程度に御覧下さい。