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常念岳2857m
春山第一弾として常念岳を選んでみた。ツボ足で登る事も可能で、わざわざテレマークスキーでアプローチする必要も無かったけど、滑れそうな感じだったので頑張ってみる。

松本トンネルの料金所付近でカメラとビデオカメラの電池を忘れた事に気付く。もうヤル気がなくなってしまったけど、暇人さんと約束してしまったので携帯電話のカメラで何とかしようと考え始めた。

光城山の桜の登山道が綺麗だなと眺めてると、追い越していった貨物列車の機関士が親指を立てて合図してきた。何を勘違いしてるんだろうか?

一の沢の登山道に到着すると薄っすら雪が積ってる。今日はザラメだと思ってスーパースティンクスを持ってきたが、もしかしたら激重パウダーになるかもしれない。ちょっと不安になってきた。


先行者のツボ足を追いかけて胸突き八丁付近から沢へと進む。新雪が40cmほど積ってて、雪が腐って前に進むのが大変になってきた。
しばらくするとツボ足で頑張っていた人に追いつき、お礼を言ってラッセルを始める。


重い雪は必要以上に体力を消耗して、最終水場付近でグッタリ。再び歩き始めるが、なぜか足が重くて前に進めない。頑張ってトレースを追いかけるが、シールに雪が張り付き下駄のようになっていた。
暇人さんにワックスを借りてシールに塗ってみるが、全然効果が無くて、再び下駄のようになる。我慢して常念乗越を目指すが、やけに遠い。

常念小屋に到着すると槍が見えた。まだ営業してないけど、スタッフの皆さんは雪かきに忙しい。
風が強くて、だんだんと雲行きも怪しくなってきた。板を背負って登っても、風に煽られ転倒したら大変なことになるので、山頂から滑ることを諦め、板をデポして登ることにした。


登ってる途中で吹雪となり、ピッケルとアイゼンに切り替えて何とか山頂に到着。風が強くて早々に退散したが、目出し帽が無いと凍傷になりそうだ。

常念乗越に戻り、急いで準備して一の沢に滑り込む。5mほど斜滑降した場所でクラストした雪に耐え切れず転倒。新雪が重雪とになり、陽が落ちてモナカ雪となったようだ。
今までで一番最悪な雪質かもしれない。腰を落としてジャンプターンで切り抜けるが、板の挙動を制御するのが精一杯で、どんな風に滑ったのか憶えていない。楽しむ暇も無く、滑る事が嫌になった一日だった。


一の沢登山指導所(6:33)〜最終水場(10:04)〜常念乗越(11:34)〜山頂(14:03)〜常念乗越(14:57)〜一の沢登山指導所(17:44)

2005年4月23日


登山をされる方へ

日帰りで帰ってこれる山登りが中心となっています。
山に登られる方は地元の警察や登山地図を参考に登山計画を立ててください。なお、このサイトはあくまで私が見た現地の様子なので、参考程度に御覧下さい。